過去問で私がよく間違えるRFPとSLAの違いをまとめました。
RFPとSLA、何が違うの?
ITやシステム開発の学習をしていると、「RFP」と「SLA」という似たようなカタカナ用語に出会います。
実はこの2つは、使われる場面がまったく違う文書なんです。
RFP(Request For Proposal)=提案依頼書
RFPとは、**「システムを導入・開発したい企業がベンダに提案を依頼するための文書」**です。
- 目的:複数ベンダから見積・提案を集めて比較する
- 内容例:
- システムを導入する目的
- 必要な機能(要件)
- 予算の上限
- スケジュール(いつまでに欲しいか)
📌 例:
「販売管理システムを導入したい。予算は○百万円、来年3月までに稼働。要件は〜」とまとめたものがRFPです。
👉 キーワードは “依頼”。
SLA(Service Level Agreement)=サービスレベル合意書
SLAとは、**「サービス提供者と利用者が、サービス品質について取り決めた契約書」**です。
- 目的:サービスの品質基準を明確にし、トラブルを防ぐ
- 内容例:
- 稼働率(例:99.9%保証)
- 応答時間(例:障害対応は2時間以内)
- サポート体制(例:24時間365日対応)
📌 例:
「このクラウドサービスは年間稼働率99.95%を保証します」という契約条件がSLAにあたります。
👉 キーワードは “約束”。
RFPとSLAの違いを整理すると…
RFP | SLA | |
---|---|---|
目的 | ベンダに提案を依頼 | サービス品質を契約で保証 |
タイミング | システム導入前 | サービス利用中 |
キーワード | 依頼 | 約束 |
初心者向けの覚え方
- RFP=依頼:「これ作ってください」
- SLA=約束:「ちゃんと動かすと約束します」
👉 試験勉強では 「依頼はRFP、約束はSLA」 とセットで覚えるのがコツです。
まとめ
- RFPは「開発ベンダに依頼する文書」
- SLAは「サービス品質を保証する契約文書」
- 似ている言葉でも、役割はまったく違います。
ITパスポート試験だけでなく、実際の業務でも登場する基本用語なので、この機会にしっかり区別しておきましょう。
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